産後うつ
産後うつとは
出産は心身に大きな負担がかかるものですが、産後に起こる不調の1つに「産後うつ」があります。
一般的なうつ病とは違い、出産に伴うホルモンバランスの乱れや心身の変化が原因で引き起こされるうつ病です。
しかし詳しい原因はまだ解明されておらず、育児による睡眠不足、肉体的・精神的な疲労、長時間子供と過ごす事による社会からの孤立感なども関係していると考えられています。
産後すぐに発症する情緒不安定の事を「マタニティーブルー」と言いますが、この症状は2週間程度で治まる事が多いです。
一方で産後うつは産後すぐにではなく1週間～1ヵ月後に発症し、治るまでに3か月～1年程かかるとされています。
産後うつになると、涙もろくなり訳もなく泣いてしまう、体がだるく疲れやすい、眠れないまたは寝すぎてしまう、以前は楽しめてた事も楽しくなくなる、イライラしやすくなり気分の浮き沈みが大きいなどの症状が現れます。
うつは精神的に弱い人がなると思われる事も多いですが、実は7人に1人のママが経験している程誰もがなりえる病気なのです。
当院の取り組み・治療
当院では産後うつを東洋医学の考えに基づいて捉え、不足している力を補う治療をしていきます。
出産後は東洋医学でいう「気血両虚」や「腎虚」という状態に体がなっている事が多く、産後うつはこれらの状態の時になりやすいです。
気血両虚は体のエネルギー源である気と血が不足している状態を表し、不足すると免疫力の低下、貧血、不眠症、めまい、疲労感、不安になりやすくなるなどの症状が現れます。
腎とは気や血といったエネルギーを貯蔵しておく場所であり、その機能が低下している状態が腎虚です。腎虚になると気力がなくなりやる気が出ず、不安やストレスなどに抵抗する力が弱くなってしまいます。
これらの状態は産後うつになりやすいだけでなく、なった後の回復にも時間がかかってしまう事が多いです。
1人で悩みを抱え込まないようにしたり、しっかりと養生する事も必要ですが、早期回復を目指す為には弱っている体の力を補ってあげる事も大切になります。
産後うつでお悩みの方は、まずはお気軽にご相談下さい。
ご予約はお電話の他、ネット予約からも受付けています。