症例報告
- 40代女性 会社員 不妊治療
- 2年ほど前から不妊治療でクリニックに通院
併用して別の鍼灸院にも通っていたが、転居に伴い通うのが難しくなり当院へ来院
現在は体外受精を考えており、当院に来る前に行った採卵では受精卵にならず凍結できなかった
他の症状としては、肩コリ、足のむくみ、冷え性の自覚がある
年齢による変化なのか、生理周期が短くなり(24・5日周期)、また生理の日数も以前よりは短い(5日間だったのが4日間に)のが気になっているそう
生理周期は年齢に伴って短くなることもあるが、東洋医学ではこのような乱れは「腎」の力の低下と考え治療をしていく
また子宮内膜症があるようで、その治療もあり次の採卵は2か月後の予定
基本的に1週間に1度のペースで治療し、腎の力を補い冷えの改善を目指していく
2か月後に予定通り採卵し、今回は2つ受精卵になって凍結ができた
ただ採卵後に不正出血や生理周期の乱れがあり、移植は体の調子のタイミングを見て行う事にするとのこと
現在も週に1度のペースで治療を行い、移植にむけて妊娠しやすい母体づくりに取り組んでいる
- 30代女性 会社員 首・肩のコリ、頭痛
- 1年前に事務員に転職し、それから首・肩のコリと頭痛が強くなった(もともと肩こりがあったのは自覚している)
特に来院された時は頭痛が頻発しており、週の半分は頭痛あり
PC作業が多い事から目の疲れもあり、疲れてくるとより頸部の重さを感じるとのこと
動作を確認すると下を向くのも上を向くのもどちらも痛みがあり、首・肩周りの硬さが強く触診時に痛みがあった
1回目の治療は炎症を抑える事をしながら、特に頸部の硬さが取れるように行っていく
1週間後に2回目の治療。前回の施術の翌日に頭痛があったようだが、そのあとは頭痛なし
この時には動作での痛みがかなり軽減されていたが、上を向くのがまだ辛そうだった
3回目の治療も1週間後に行い、その週は頭が重い日はあったが頭痛まではしなかったとの事
動作での痛みもほとんどなくなったが、首や肩のコリは続き重たい感じは残っているそう
頭痛の頻度が少なくなったので、4回目、5回目は2週に1度のペースで治療
現在はさらに間隔をあけて、症状がつらくなった時に来院されている
- 50代女性 会社員 子宮筋腫に伴う貧血、気分の落ち込みやすさ
- 30代の時に1度子宮筋腫で手術をしているが、また10年ほど前に発見され徐々に大きくなっている(服を着ても下腹部のふくらみが分かるほど)
お腹の張りが強く婦人科にもいっているが、肩こりや冷え性など他の症状もあったので鍼灸もと来院
生理時の出血がダラダラ続き、貧血の症状が出ているとのこと
また仕事でのストレスが多く、気分の落ち込みが頻発している
脈診や腹診でもストレスに起因する反応が多かったので、婦人科の負担と一緒に診ながら治療を行う
1回目の治療の後数日は気分の良い日があったとようで、1週間後に2度目の来院
婦人科の病院では生理を止める注射を勧められ、複数回にわたり行う事にしたそう
3回目、4回目と1週間ごとに治療を行い、お腹の張りや貧血の症状は緩和されてきていると実感される
気分の落ち込みはまだあるが、それでも以前に比べると半分くらいにはなっている
その後間隔をあけ2週間に1度の治療を続け、注射の効果もあってか服の上からでは下腹部のふくらみが目立たなくなってきた
ストレスが強くなると気分の落ち込みがまだあるので、肩こりや冷え性なども含めさらに改善させられるよう治療をしていく
- 60代男性 会社員 両肩の痛み・腕へのシビレ
- 半年前から肩に痛みと腕に少しシビレが出て、整形外科に通うもあまり改善せず
病院では首は関係なく、筋肉の硬さが原因ではないかと言われたとの事
腕を上にあげると痛むが、後ろから前に回す動作が一番痛い
シビレは日によって違うが、最近はあまり出ていないそう
治療前に背中を診察し、背骨が少し左側に歪んでいた
側弯は痛みやシビレの原因となりやすいので、側弯に対する治療を多く行う
2回目は10日後に来院。1回目の治療後、肩の可動域がかなり改善したとの事
痛みも少なくなったが、まだ動かすと痛みは残るそう
2回目も側弯の治療と、首肩周りの筋肉を緩めるように治療する
治療後は動かしても痛みがほとんどなくなり、体もスッキリした感覚があった
また痛みが出たら来ると言っていたが、現在まで3か月経つも経過は順調そう
- 30代女性 会社員 頭痛、首の痛み、肩こり
- 以前から頭痛はあったが、ここ2週間毎日頭痛が出ているので、どうにかしたくて来院
既往歴として脳動脈瘤があるそうだが、小さいから経過観察で大丈夫と診断を受けているとの事
ちょうど検査の時期だったので頭痛が出始めてからMRIを撮ったが、特に異常はなし
首の痛みは仕事をしていて夕方になると悪化するそうで、何もしなくても痛いが、上下に動かすとより強く痛む
肩こりは慢性的だが、ひどくなると全身にだるさを感じるそう
1回目の治療時はとくかく頭痛が辛そうだったので、まずは炎症を抑える治療を多く行う
1週後に2回目の治療。頭痛は少し良くなり、飲んでいた痛み止めは飲まずに過ごせる日が多かったそう
ただ常に重たい感じがするのと、首の痛みは仕事をしていると出てきてしまう
3回目、4回目も1週間おきに治療し、毎日出ていた頭痛がほとんどなくなった
天気が悪い日など少し痛む日はあるが、痛み止めを飲むほどではないとの事
5回目以降は10日から2週間に1度のペースで治療し、首の痛みも軽減してきた
ただ忙しい時期や寝不足があると頭痛やだるさが出てくるので、症状が悪化しないように現在も治療を継続している
- 50代女性 自営業 左首から肩甲骨までのこり、右腰の痛み、腎機能の低下
- 強い痛みは出ていないが、左首から背中側が常に重苦しい感じがする
右腰の痛みも慢性的だが、今は首肩の方が辛いとの事
4年前の健康診断で腎機能の低下を指摘される。まだ治療は必要ないが、経過観察中
知り合いが治療を受けていて、痛みやこりだけでなく体全体を診てほしいと来院
1回目の治療では首肩を緩めるようにと、東洋医学でいう「腎」に対する治療を行う
睡眠時間はとれてはいるが、熟睡している感じは少ないとの事
また仕事柄ストレスも多いそうで、その負担が出ているのではと考える
週に1度のペースで3回治療を行い、体がスッキリとしてくる感覚がでてきた
ただ夕方過ぎになると、肩や腰に痛みや重さがでてきてしまう
その後も1週間から10日くらいのペースで治療を3回行い、肩甲骨周りのこりは感じる事がだいぶ減ってきた
家庭の事情で少し間隔が空いてしまうが、以前ほど辛い日は少なくなっている
- 40代女性 主婦 首から背中にかけての痛み、足の冷え
- 20代の頃から首や背中に張りがあり、10年ほど前に転んでから悪化した
常に痛みがあるが、特に起床時に痛みが強く、少しでも良くしたいと来院
下肢の冷えも強く、特に右足が冷えやすいと自覚があるとの事
首は下を向くのも上を向くのも痛みが出るが、1回目の治療後はその痛みは軽減
1週間後に2回目の治療を行う。前回の治療後は、2・3日後が一番楽だったそう
その後も1週間に1度のペースで治療を行い、4回目の治療後は起床時の痛みも軽減した
下肢の冷えも少しずつ良くなり、冷えが辛いと思う回数が少なったそう
ただ治療後1週間くらいすると首と背中の痛みが強くなるので、その後も少し間隔を空けながら治療を継続
今も疲れてくると首や肩がこりやすいが、首から背中の痛みを感じないで過ごせる日も増えてきている
- 60代女性 主婦 副鼻腔炎、後鼻漏
- 6年程前から後鼻漏に悩まされており、耳鼻科に通っているもののあまり改善されない
副鼻腔炎もあるが、それほど炎症はひどくないとの事
1年前から鼻水がのどに降りてくる量が増えてしまい、寝ても1~2時間おきに起きてしまうそう
1回目の治療は副鼻腔炎もあるので、アレルギーや粘膜の炎症を抑えるように行う
1週間後に2回目の治療。鼻水の量は減らないが、1度に寝られる時間が少し増えたかなとの事
週に1度のペースで3回目、4回目の治療を行う。5日目の治療時には3~4時間続けて寝られるようになったが、鼻水の量はあまり変わらず
ただ途中で普段以上に粘度のある黄色い鼻水が出る日があり、出たあとは鼻の奥のつまりが少し抜けた感覚があったそう
その後は10日に1度に治療間隔を伸ばし、少し調子の良い日も出てきたが、まだ良い日と悪い日を繰り返している。
耳鼻科と併用しながら、良い日が少しでも多くなるように現在も治療を継続している
- 50代女性 自営業 右手首の痛み(腱鞘炎)、慢性的な腰痛、気分の落ち込みやすさ
- 仕事でよく手を使うので何度か腱鞘炎にはなった事があるが、今までと違い1ヵ月経っても良くならないので来院
他に慢性的な腰痛があるのと、最近気分が落ち込むことが増えているとの事
右手首は包丁を使ったり、重いものを持ったりすると痛みが走り、朝のこわばりが強いそう
1回目の治療は炎症を抑える事と、自律神経のバランスを整える治療を多く行う
1週間後に2回目の治療。右手首の痛みがまだ続いているが、腰は痛みをあまり感じなかったそう
その後は1~2週に1回のペースで治療を続け、4回目の治療後は右手首の痛みもかなり軽減した
仕事で手に負担がかかる事が多いので、どうしても週に何度かはまだ痛みを感じるという
朝のこわばりは気にする程でもなくなったが、まだゼロにはなっていないとの事
その後も治療を続け、初診から3か月後には重い物も気にせず持てるようになった
また治療を続けているうちに改善されたのか、いつの間にか気分の落ち込みはなくなっていたそう
右手首の痛みは良くなったが、全身の倦怠感の改善やメンテナンスも含め、現在も治療を継続している
- 70代女性 主婦 3年前から続く手と口のふるえ、不眠症、食後の嘔吐
- 3年前から手と口にふるえが発症するが、病院で検査しても原因は不明
初めのうちは日常生活に支障をきたさない程度だったが、1年ほど前に気分が大きく落ち込む出来事があり症状が悪化し、食後に嘔吐してしまうようになった
不眠症として10年程前から睡眠薬を服用しているとの事
2週に1度のペースで治療を3回行い、食後の吐き気は少しずつ軽減される
また今ままでは夜中に2~3回起きていたのが、1回で朝まで寝られるようになった
しかし手と口のふるえは残り、あまり大きくは変わっていないとの事
その後も2週に1度の治療を続け、5回目の治療後からふるえも少なくなっていく
朝まで起きないで寝られる日も少しずつ増え、吐き気はあっても実際に嘔吐する回数はかなり少なくなったそう
現在も治療を継続しているが、不眠症や嘔吐の症状はかなり改善された
ふるえは日によって強く感じてしまう日もあるようだが、気にならないで過ごせる日も増えてきている
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